· 

ネクタイができるまで

こんにちは。オリジナルネクタイ、オーダーメイドネクタイ、製作、縫製加工所の成光ネクタイです。

普段何気なく締めているネクタイですが、一本が完成するまでには、多くの職人の手と工程が重なっています。「ネクタイは簡単に作れる」という印象を持たれる方も少なくありませんが、実際は数十の手仕事が積み重なった一つの工芸品です。今回は、ネクタイがどのようにできあがるのか、その流れをご紹介いたします。

まず始まるのはデザイン設計です。色柄のバランス、柄のリピート幅、生地の厚みなど、完成品の表情を決める最も重要な工程です。オーダーメイドの場合は、使用用途や着用される方の雰囲気を踏まえ、織物の組織作りから調整していきます。ここで設計したデータが織機やプリント工程に反映されます。

次に生地づくりです。日本のネクタイ作りでは、シルクのジャカード織が中心です。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が複雑に交差し、光沢と立体感を持つ美しい柄が生まれます。織り上がった生地は、湯通しや整理加工によって縮みを整え、結んだときに柔らかく立体的に見えるよう仕立てていきます。完成した生地は一枚の反物ですが、すでにネクタイとしてのクオリティを漂わせています。

生地が縫製工場に到着すると、型紙に沿って裁断します。ネクタイは単なる直線ではなく、体に自然になじむ「バイアス裁ち」が必須です。斜めに裁断することで、結びやすさと美しいドレープが生まれます。この角度が正しくないと、生地が歪んだり結び目が安定しない一本になってしまいます。裁断は仕立てを左右する、非常に繊細な工程です。

裁断されたパーツは、裏地や芯材と組み合わせて縫製に入ります。ネクタイの芯は「心材」と書くように、形を決める骨格の役割を果たします。柔らかさと張りをどう調整するかで、結んだときの締め心地は全く変わるため、素材選びも熟練の勘が求められます。ネクタイ専用の縫製機械と職人の技術の融合によってネクタイが形作られて行きます。最後にアイロンで形を整え、検品を行い、ようやく一本のネクタイが完成します。端のステッチの通り、返し縫いの丁寧さ、芯と生地の馴染み、柄の出方など、チェックする項目は数多く、一本ずつ表情を確かめながら送り出します。

 

毎日締める一本にも、こうした数多くの手仕事が宿っています。ネクタイを選ぶとき、ふとその背景に思いを巡らせていただけたら、装いはより豊かに感じられるのではないでしょうか。ネクタイの奥に隠れた職人の技と誇りを、今後も丁寧にお伝えしてまいります。

オーダーメイド オリジナルネクタイ 作成 特注 仕立て 幅詰め 縫製工場

株式会社成光ネクタイ 代表取締役 栗原弘直

〒192-0051 東京都八王子市元本郷町1-5-19

>>グーグルマップで見る

https://www.seikoh-neckwear.co.jp/

TEL 042-625-4465