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ネクタイの幅詰め

こんにちは。オリジナルネクタイ、オーダーメイドネクタイ、製作、縫製加工所の成光ネクタイです。

ネクタイにはサイズがない、という認識をお持ちの方は多いかもしれません。しかし実際には、「幅」という非常に重要な要素が存在し、その時代やスーツスタイルによって適正は大きく変化してきました。過去に購入したネクタイが、今の装いに対して少し太く感じられる。そんな経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

そこで選択肢となるのが「ネクタイの幅詰め」です。幅詰めとは、大剣部分の幅を調整し、現在のスタイルに合わせて再構築する加工のことを指します。例えば9cmのネクタイを7cm程度に細くすることで、細身のスーツやシャツとのバランスが格段に良くなるケースもあります。

ただし、ネクタイの幅詰めは単純なサイズ直しではありません。ネクタイは生地をバイアス(斜め)に裁断して作られており、この構造が独特のドレープや結び心地を生み出しています。そのため、一度分解し、芯地を含めて再構築する高度な縫製技術が必要になります。

特に重要なのが芯地の扱いです。幅詰めの際には内部の芯地を新しいものに入れ替えることで、仕上がりの美しさと締め心地を整えます。 これは単なる補修ではなく、いわば「再設計」に近い工程です。結果として、見た目だけでなく使用感そのものも新しく生まれ変わります。

一方で注意点もあります。幅詰めでは大剣部分の幅を中心に調整するため、柄の位置や見え方は完全には指定できません。また、生地のダメージや特殊な仕立て(セッテピエゲなど)がある場合は、仕上がりに制限が出ることもあります。 こうした点を理解した上で依頼することが大切です。

それでも、幅詰めの価値は非常に高いものです。タンスに眠っていたネクタイが、現代のスタイルに調和し、再び活躍する。これは単なるリフォームではなく、「時間をつなぐ仕事」だと感じています。特に思い入れのある一本であれば、その価値はさらに大きくなります。

成光ネクタイでは、ネクタイ専門の縫製工場として、一本一本の構造を理解した上で幅詰めを行っています。既製品の修正ではなく、新たに仕立て直すという意識で取り組むことが、仕上がりの差につながります。

ネクタイは消耗品であると同時に、長く使い続けることのできるアイテムでもあります。幅を整えることで、今の自分に合った一本として蘇らせる。その選択は、装いをより深く楽しむきっかけになるのではないでしょうか。

オーダーメイド オリジナルネクタイ 作成 特注 仕立て 幅詰め 縫製工場

株式会社成光ネクタイ 代表取締役 栗原弘直

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